イタチ(鼬、鼬鼠)とは、ネコ目、イヌ亜目、クマ下目、イタチ科、イタチ属に含まれる哺乳類の総称だ。
日本では「イタチ」は日本に広く棲息するニホンイタチを差す。
他に、オコジョ、イイズナ、ミンク、ニホンイタチなどもイタチ属に分類される。
ペットとして人気のあるフェレットもイタチ属だ。
【目次】
イタチの習性
通常は穴に棲み、冬眠はしない。
1930年頃に関西地方でチョウセンイタチが分布を広げ、1945年頃には九州にも侵入し、現在では中部地方以南の本州、九州に広く分布している。
インターネットで検索すると、イタチ駆除を行う関西の業者のサイトがいくつか見つかる。
古代から知られていた
古代ギリシャの地方都市ヘリケがBC373年に大地震で海中に没した時、5日前にネズミ、ヘビ、イタチ、ムカデ、ミミズ、カブトムシなどあらゆる動物が群れをなして、都市間街道を別の市へと向かって移動した。
阪神・淡路大震災(1995)
阪神・淡路大震災の記録である『前兆証言1519!』では、ネズミやイタチが天井裏で騒いでいたという証言がいくつか見られる。
東京で生まれ育った百瀬は、初めて読んだ時に「天井裏にイタチ?」と驚いたものだった。
やはり関西では多いのだろう。
イタチはネズミを捕食するので、イタチがいる家には大体ネズミもいると言われる。
ネズミの足音としては大きすぎるドタドタという音が聞こえたら、それはイタチなのだという。
神戸市のある家では、1995年の阪神・淡路大震災の2~3ヶ月前から、ネズミとイタチが出なくなった。
以前は天井裏でイタチが走り回る音がしていたが、まったく静かになったという。
大阪府豊中市では、地震の1週間前から、天井裏でイタチが暴れだした。
夜行性のイタチが、昼夜関係なく天井裏でドスン、バタン、ガタガタという音が、地震の後までも続いたという。
フェレット
ペットとして人気のあるフェレットもイタチ属で、イタチが家畜化したものだ。
この動物については、地震前に異常行動を示したという話は聞かない。
あまりにも家畜化が進んだためだろうか。
それとも、日本でペットとして飼っている家が少ないせいだろうか。
【参考文献】

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