防災三昧 by 地震前兆ラボ - 地震前兆研究家の百瀬直也による地震予知・予測・防災情報

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【地震前兆百科】ヒト:「体感」による地震予測

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地震の発生の前に、「体感」すると主張する人々がいる。
普通「体感」というと、地震との関係においては、「体感で震度2ぐらいだった」などという表現が用いられる。
だが、日本のネット上ではいつからか、地震に関係して別の意味で「体感」という言葉が使われるようになった。


それは、地震発生の前に、耳鳴り・頭痛・吐き気・めまい・眠気といった身体的症状が現れるという意味だ。
また、そのように主張する人々を「体感者」と呼んだりもする。
 

【目次】

 

「体感」する人々

ネット上で「体感」すると主張する人々は、圧倒的に女性が多いように思われる。
男性でもそれなりに多いのかもしれないが、科学的知識が邪魔して否定したりするのだろうか。
ある人は掲示板やFacebookグループ上で、またある人は自分のブログ上で、そのような体感を報告する。


「体感」の内容は人それぞれで一様ではない。
中には、日本のどのへんで地震がおきるという場所まで特定すると主張する人々もいる。
体感で地震予想する人で、有名な人は、まいなすいおんさん、ミッヒーさん、リシルさんなどがいて、やはり女性が多い。

「体感」と電磁波

地震前兆現象がパルス電磁波によって生じるという説の先駆者である池谷元伺・大阪大学名誉教授は、このような現象に対してどのように考えていただろうか。
池谷氏は著書『大地震の前兆 こんな現象が危ない』(青春出版社)の第3章「動物たちが教えてくれる前兆現象」にある「身近な動物の地震前兆」の表で、「人間」も動物の中に含めている。
そして、そこには「前日に気分が悪い。頭痛、めまい、耳鳴りがする」と書かれている。
他の動物たちと同様に、「ヒト」という動物も地震の前兆現象として「異常行動」を起こす可能性を考えているようだ。


また同章では「体調の変化から地震を予知する人々」という項を設けている。
ここでは、人間は他の動物に比べると、靴を履いているので地電流に鈍感だとしながら、一部の敏感な人々は地震の前に異常を感じていることを認めている。
そのことは、雷の前に頭痛を訴える人が多いことからもわかるという。
雷も地震と同様に、パルス状の電磁波を発生するためだ。


他にも、人によっては、頭痛、めまい、吐き気、恐怖感を訴える人がいるという。
また、池谷氏自身、電磁波の実験をしていると、目のしょぼつき、まぶたの異常、後頭部の痛みといった症状を自覚することがあるという。

電磁波過敏症と「体感」

電磁波過敏症の症状を訴える人でも、やはり女性が多いようだ。
「体感」の症状を調べていくと、それが電磁波過敏症と呼ばれる症状とオーヴァーラップすることが多いことに気づく。
筆者の場合、あまり世間で言われていない「体感」の症状を訴える人がいる場合、まずそれが電磁波過敏症の症状としてあるかどうかを調べてみる。
あった場合は、地震体感の可能性もあるかもしれないとして、更に調べたりする。


電磁波過敏症の人々の中にも、まだ自分で気がついていないが、実は地震の前に何らかの体調変化がある人もいるのかもしれない。
もっとも、日本ではまだ「電磁波過敏症」という症状が疾病として一般に認められていないので、そこが弱いところだろう。

地震前兆以外の要因はないか?

たとえば頭痛が起きたときに、何でもかんでも地震と結び付けるのは大いに問題があるだろう。
頭痛の原因には、さまざまな要因があるからだ。
そこで、まず地震以外の理由で説明できないかを考えてみるのが懸命だろう。


たとえば、頭痛は気圧の下降という気象的要因でも起きるという説もある。
私もその可能性を考えていて、自分で頭痛があったときには、iPhoneの『頭痛~る』という無料アプリを参照して、現在気圧の下降が起きていないかどうか確認することにしている。
Android版もあり、頭痛もちの方にはお薦めだ。

場所(震源)まで特定できるか?

体感する人々の中には、身体の特定の部位で異常を感じた時に、その場所に応じて震源がどのへんかがわかると主張する人がいる。
このようなことが本当にあるとすれば、それは現在のどんな自然科学的法則にも当てはまらず、説明困難だろう。


現在の科学のパラダイムを超えた「第六感」「超感覚」「霊感」的な説明原理でないと、うまく説明できないかもしれない。

距離と規模の関係

池谷元伺氏は前述の著書で、阪神・淡路大震災に関して、静岡県在住の尼僧の方から電話を頂いたことを書いている。
その方は、大地震の前に、体が震え、恐怖感にかられたという。
だが池谷氏は、静岡県震源から距離が離れすぎていることが問題だとしている。


このことからもわかるように、科学者でも納得してくれるような地震と体感の事例としては、地震震源から自分がいる場所までの距離を問題視することが重要だろう。
たとえば、2016年4月16日に発生したM7.3の熊本地震(本震)の前に、東京都に住む人が「体感」していたと主張しても、個人的には非常に疑問を感じるのだ。
震源からの距離が遠すぎるために、たとえばそれが「電磁波」に起因するとしても、本当に電磁波がそれほど遠距離に届いたかどうかということだ。


自分の経験からすると、特に女性の方々は、そういうことをあまり(またはまったく)考えてくれない人が多いように思う。
本当に「体感」があるという人は、まず自分が住む地域の近場の地震から「検証」していくことが重要だろう。

体感説の歴史

そもそも、地震の前に身体上の何らかの変化によって地震予測を行うことを「体感」と呼んだのは、誰かははっきりとわからない。
あの当時、東海地方に、体感で地震予知を行うことで有名になった女性がいて、掲示板に書き込んでいた。
だが、あまりにも中傷誹謗や攻撃が酷いので、私はブログを開設することを勧めた。


耳鳴りと地震の関係については、2004年後半頃にはすでに、ふくちゃんという男性が「地震予知掲示板」で書き込んでいた。
百瀬は、2000年代の初め頃、宮城県沖で地震が起きた時に、気がついたようだ。
下記のブログ記事で書いている。
tankyu.hatenablog.com


2003年5月26日18時24分に宮城県沖地震(M7.1)が発生して、その後何度も余震が起きていたので、この地震の時だったのだろうと思う。
この頃から、ふくちゃんが気づいていたかどうかは定かではない。
下記ページを見ると、このサイト主は2003年1月には自分の耳鳴りと地震発生が関係していることを認識していたようだ。
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頭痛と地震の関係については、耳鳴りの場合よりも、気づいた時が遅かった。
下記の2006年12月20日のブログ記事では、頭痛と耳鳴りを訴えている。
だが、この頃は「聖地巡礼」後に頭痛が起きることが頻繁にあったので、地震との関係はわからない。
tankyu.hatenablog.com


2007年10月6日のブログ記事では、2007年9月22日に放映されたテレビ番組、『素敵な宇宙船地球号』「「脳が地震を予知する!?〜生き物が持つ不思議なチカラ」を紹介している。
ここでは、ふくちゃんだと思うが、もう一人の女性が出演して、地震の前に耳鳴りがする人ということで紹介されていた。


上記記事では、「私自身、地震の前兆として地中で発生するパルス電磁波によって、耳鳴りや耳に圧がかかる"耳圧"、あるいはもしかしたら眠気・頭痛・吐き気などの胃の不快感なども「体感」といえるようになるかもしれない。」と自分で書いていた。

「眠気」については、自分が「体感」するかもしれないことの中で、いちばん不確かだ。
下記のブログ記事で、「地震の前には眠気がひどくなるという人がいますが、自分的には、まだ手探り段階です」と書いていたところによると、この「法則」に初めて気づいたのは私ではなく他の人だったようだ。
tankyu.hatenablog.com

百瀬の体感の例

ここでは、上記の「体感説の歴史」項と重複する部分が出てくるかもしれない。
私は、前述のように2003年頃から耳鳴りに始まって、地震の前に体感するようになった。
その後、2007年頃からは、耳鳴りや頭痛が起きたときには、Excelで記録するようになった。
そのデータから導き出したのは、「3~4日ルール」というものだった。


これは、頭痛が起きると、平均してその3~4日後に関東でM3以上の地震が起きることが多いことに気がついたのだ。
M3程度の小規模の地震の場合でも、たとえば東京都多摩地区・埼玉県南部・茨城県南部といった比較的近場で内陸地震が起きると、事前に体感することがある。
また、千葉県や茨城県沖の海溝型地震の場合、M4かM5以上の規模でないと体感は起こらないようだ。
M4程度の小規模な地震でも、東京都直下の内陸地震だった場合は、頭痛に加えて吐き気や嘔吐が加わり、「ダウン」することもある。


このような経験を経て、たとえば「この程度の頭痛ならば関東南部ならばM3程度」とか、ある程度推定できるようにもなってきた。
たまに対応する地震が起きなかった場合では、やはりあれは「低気圧頭痛」だったのかなと考えたりすることもある。

百瀬が体感するようになったきっかけ

私自身が「体感者」になったキッカケがあるとすれば、それは何だろうか?
ひとつ、可能性があるものとしては、ちょうど2003年頃に、歯に数カ所ブリッジを入れたことだ。
「なんのこっちゃ?」と思われるだろう。


歯に金属の詰め物をすることによって、それが電磁波の「アンテナ」の役割をして、頭痛などの「体感」の「感度」が上がるということを、可能性として考えている。
私一人がそのような突飛なことを考えているとすれば、まったく説得力がないだろう。
だが、これはネット上で何人かの歯科医師の方々が書かれている可能性なのだ。
その例として、歯科医院のサイトを一つ紹介しておく。
www.n-dc.com
 

百瀬の体感は、下記の『探求三昧』ブログで日々書いています。
tankyu.hatenablog.com
 

【参考資料】

◎『地震の前、なぜ動物は騒ぐのか』(池谷元伺、青春出版社

地震の前、なぜ動物は騒ぐのか―電磁気地震学の誕生 (NHKブックス)

地震の前、なぜ動物は騒ぐのか―電磁気地震学の誕生 (NHKブックス)

◎『【緊急改訂】大地震の前兆 こんな現象が危ない』(池谷元伺、日本放送協会
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ラドン濃度グラフ:札幌観測点
ラドン濃度グラフ:市川観測点
ラドン濃度グラフ:広島観測点
『RadGraph - 大気中ラドン濃度グラフ集』より

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