防災三昧 by 地震前兆ラボ - 地震前兆研究家の百瀬直也による地震予知・予測・防災情報

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地震前兆百科:水中・水辺の動物:淡水魚:ウナギ

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ウナギ(鰻)は、川と海を回遊し、場合によっては地上を這って移動することもある。
夜行性であることもあり、日常的に目撃する機会は少ないが、それでも地震前兆現象が観測されることもある。

【目次】

 

ウナギの習性

ウナギ(鰻)は、ウナギ科ウナギ属に属する魚類の総称だ。
川と海を回遊し、場合によっては地上を這って移動することもある。
皮膚でも呼吸できるため、体と周囲が濡れていれば陸上でも生きられる。


夜行性で、日中は砂の中や岩の割れ目などに潜み、夜になると餌を求めて活発に動き出し、甲殻類や水生昆虫、カエル、小魚などの小動物を捕食する。
冬季には冬眠する。

地震に敏感?

ウナギは、ナマズのように地震に関連付けられることはあまりない。
だが、じつはナマズ以上に電磁波に対する感受性が強いようなのだ。


故池谷元伺教授が行った実験では、1メートルあたり0.5ボルトという低い電場強度でも反応して騒いだ。
ウナギは1~2ボルトでも痙攣を起こすが、これがナマズだと5ボルトまで上げてやっと痙攣を起こす。


ナマズほど地震と結び付けられる機会が少ないのは、ナマズは普段はジッとしてあまり活動的でないのに比べて、ナマズは普段のときと暴れている時の区別がつけにくいこともあるのかもしれない。

昔の前兆事例

寛永7年6月15日に震源伊賀市北部で発生した伊賀上野地震(M7.4)の地震で壊滅的な被害が出た漁村では、地震の直前にウナギが大量に捕獲された。


明治・昭和の二度の三陸沖地震の前にも、海岸にウナギの群れが押し寄せた。
明治29年(1896年)6月15日の明治三陸地震(M8.2~8.5)の前には、海岸に現れたウナギを子供にでも簡単に捕まえられたという。
普段は敏捷なウナギが、なんらかの原因で混乱状態にあったようだ。


1933年(昭和8年)3月3日の昭和三陸地震(M8.1~M8.4)でも、地震の前にウナギの大群が海岸に現れた。

『魚と地震』

お魚博士で知られた末広恭雄博士は、『魚と地震』という著書もあり、地震前の魚類の異常行動について研究していた。
この本では、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災(M7.9)の前に観察された魚の異常行動について紹介している。


群馬県多野郡の神流川では、地震当日の朝にウナギが頭から胴にかけて5寸ぐらい石から出ているものが非常に多かった。
東京都南多摩郡小宮村の多摩川上流にある金銭平でも、地震の3日前の夕方近くに、蛇籠(鉄線などを用いかごを作り、砕石を詰め込んだもの)の石の間から大小たくさんのウナギがたくさん顔だけ出していて、気味が悪いほどだった。
目撃した男性は、一人で相当の量を釣ったという。


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『大地震前兆集』

亀井義次著『大地震前兆集』で紹介されている例では、千葉県鴨川の近くの水が少なくなった田んぼで、地震の数日前に何匹もの大きなウナギが泥から顔を出していて、目撃した女性が簡単につかまえることができた。
津波で2万人以上の犠牲者を出した明治29年(1896年)6月15日の明治三陸地震(M8.2~8.5)では、津波に襲われた2~3の村で、前夜にウナギがたくさん川を遡っていったという東北大学教授の報告がある。
大津波が来ることを、ウナギたちはわかっていたのだろうか。


高知県の四万十川では、2010年暮からウナギの稚魚であるシラスウナギが不漁になり、漁師たちがまったく漁にでなくなったというが、翌年3月11日の2011年に起きた東日本大震災との関連は不明だ。

まとめ

・川や海岸に大挙して現れたり、川を遡る(1日前~直前)
・川底の石などの間から揃って頭だけ見せる、または水面から頭だけ出す(3日~数時間前)

【参考文献】

地震の確率―ヘビやネズミは知っている! (Nesco books)

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前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分

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大地震前兆集―これが起きたらすぐ逃げろ (トクマブックス)

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魚と地震 (1957年)

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ラドン濃度グラフ:札幌観測点
ラドン濃度グラフ:市川観測点
ラドン濃度グラフ:大阪東部観測点
ラドン濃度グラフ:広島観測点
『RadGraph - 大気中ラドン濃度グラフ集』より


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