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地震前兆百科:水中・水辺の動物:深海鮫:メガマウス

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その名の通り、非常に大きな口をもつサメで、1976年にハワイ沖で初めて発見されて以来、世界でも数十例が知られるだけだが、そのうち21件ほどが日本近海となっている。
非常に地震前兆と思われるケースが多いサメだ。

【目次】

 

メガマウスとは

メガマウス(英: Megamouth Shark)とは、ネズミザメ目メガマウスザメ科に属するサメで、深さ100~200m程度のやや浅い深海に生息する。
1976年にハワイ沖で初めて発見されて以来、現時点で世界で70例ほどしか捕獲・目撃例がない。
そのうち、二十数件ほどが日本近海でのケースとなっている。

地震前兆を検知するメカニズム

サメ科の魚類は、東部に「ロレンチーニ器官」(ロレンチーニ瓶、Ampullae of Lorenzini) という、微弱な電流を感知する電気受容感覚を備えている。
これは、1700年代後期にイタリアのステファノ・ロレンチーニによって発見されたが、この器官により、100万分の1ボルトという極小の電位差を感知できるとされる。


これは、メガマウスのような原始的な部分を備えたサメにも備わっていることがわかっていて、これによって、地震発生前に岩石破壊によって生じるパルス電磁波が海中で電流として伝わり、サメの方向感覚などが狂わされて異常行動を起こすと考えられる。


以下に、メガマウス目撃・捕獲の後で付近で地震が発生した例を数件紹介する。

1989/01/23:浜松市

まず、日本で最も初期の目撃例の一つとして、1989年1月23日に静岡県浜松市松島町の海岸に打ち上げられていたケースがある。
その13日後の1989年2月5日、八丈島東方沖でM5.5 、最大震度3の地震が発生した。

1989/06/12:焼津市

上記と同じ年の1989年6月12日に静岡県焼津市沖の定置網で捕獲されたケースがある。


この日から約1ヶ月以内の範囲で、下記の3件の地震および火山噴火が発生した。

(1) 1989/06/17:鳥島近海、M6.6、最大震度3(5日後)
(2) 1989/06/24:伊豆半島東方沖群発地震(数百回)最大M5.5
(3) 1989/07/13:伊東沖海底噴火(伊豆東部火山群)(31日後)


(3)は特別に海底火山の噴火をデータに追加しているが、海底の地殻変動がメガマウスに与えた影響は少なくはないと思われる。

2006/05/01:湯河原市

2006年5月1日には、神奈川県湯河原市沖の定置網にかかった。
相模湾で初めてのケースで、メスだった。
その翌日2006年5月2日に、伊豆半島東方沖でM5.1、最大震度4の地震が発生した。


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日本近海の地震との関連の傾向

下記の表は、これまで日本近海に出現したメガマウスのケースをすべてまとめたものだ。
該当する地震が起きていない例も含まれている。
海外の事例も一部データを持っているが、まだ完全ではないために、非表示にしている。


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この表では、震源からの距離が遠いために疑問が残るが、あながち無視もできないかもしれない大地震のケースを「参考データ」として含めているものもある。
それは、以下のケースだ。

(1) 2011/07/01:神奈川県小田原市沖
 →2011/07/10:三陸沖、M7.3、最大震度4(9日後)
(2) 2016/04/13:三重県尾鷲市沖
→2016/04/16:熊本地震、M7.3、最大震度7(3日後)


地震の規模が大きくなるほど、地殻変動などの前兆は遠距離まで届く可能性があるとはいうものの、果たしてこれらのケースが受け入れられるものかどうかは、まだ判断が下せないでいる。

まとめ

・深さ100~200mの深海から浮上してきて、漁獲されたり海岸に打ち上がる(数日~1ヶ月くらい前)


ラドン濃度グラフ:札幌観測点
ラドン濃度グラフ:市川観測点
ラドン濃度グラフ:広島観測点
『RadGraph - 大気中ラドン濃度グラフ集』より


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