防災三昧 by 地震前兆ラボ - 地震前兆研究家の百瀬直也による地震予知・予測・防災情報

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【地震前兆百科】前兆現象は非科学的か?~「未科学」ということ~地震前兆研究を始めたきっかけ

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先に、阪神・淡路大震災の時に見られた宏観現象の例は、すべて科学的に説明がつくと書いた。
だが、本書で取り上げる前兆現象の説明原理の多くは、科学の世界で定説とはなっていない。
そのため、このような現象を「非科学的で根拠がない」とする人もいる。
だが、非科学的ではなく「未科学的」だと筆者は考える。

「未科学」とは

未科学(protoscience)とは、科学的プロセスにより研究しつつあるが、未だ未実証な仮説である分野に対して使われる言葉だ。
つまり、地震前兆は科学的根拠があるはずだが、まだ科学として正当に扱われていないだけなのだと。
一部の科学者や民間の研究者たちによって科学的根拠が示されているにもかかわらず、学会からは無視されたり、反証もせずに否定されたりしている。


このような領域に踏み込む科学者が少ないのは、さまざまな理由があるのだろう。
動物の異常行動と地震の発生を結びつけたりすると他の学者たちにバカにされるとか、研究のための予算がつかないとか、保身のためにそのような領域に立ち入らないという理由だったりするかもしれない。

故池谷元伺大阪大学名誉教授の言葉

後で詳しく紹介するが、この道の先駆者的存在の故池谷元伺大阪大学名誉教授は、自著で次のように書いている。

科学の最先端では、思いがけない現象に出会い、それを一つひとつ明かしていく。科学的に検討することなく、地震前兆現象を「迷信」「心理的錯覚」とすることは、科学者の「思い込み」以外のなにものでもなく、貴重な知識を捨ててしまうことになる。」
(池谷元伺「大地震の前兆 こんな現象が危ない」)


本コンテンツの冒頭に記した寺田寅彦の言葉もまた、「科学者の科学そのものの使命と本質への認識の不足」を嘆いている。
問題は、多大な犠牲者が出てしまう大地震から人々を救おうという使命感をもった科学者が少なすぎることだ。
科学の世界がこういう状況なので、われわれ民間人がやらなければならない。


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地震前兆研究を始めたきっかけ

筆者はいま50代半ばだが、20代の頃から地震予知関係の研究を続けてきた。
最初は、天体の配置が地震の発生と関連があるかどうかという関心から始まった。
その後に、動物が地震の前兆を捉えるという説に興味をもったりした。


更に今世紀になってからは、自分自身が地震の前兆を「体感」しているのではないかと思うようになる出来事があった。
その後、2004年のスマトラ島沖地震津波で、インドネシアや他の国々で、多くの人々が亡くなった。
このことに大きなショックを受け、本格的に地震前兆や地震予知のことを研究し始めた。

「地震体感」とは

「体感」というのは、地震の前兆を耳鳴り・頭痛・吐き気などのように体で感じるものを、インターネット上でいつしかそう呼ばれるようになった。
筆者の場合、地震が起きる数日前から、耳鳴り、頭痛、吐き気などを覚えることがある。


東日本大震災の前後には、ある通信関係の大企業に常駐してソフトウエア開発に携わっていた。
あの頃、頻繁に頭痛があり、液状のサロンパスのようなものを額に塗りながら開発作業を続けていたのを覚えている。
(お薦めはできない)
調べていく内に、それらは地震前に発生するパルス電磁波が原因らしいことがわかってきた。そのような反応は、人間以上に電磁波などに敏感な動物たちにも見られる。

SEの経験が役立っている

筆者は25年ほど、SEとしてソフトウエア開発に携わってきた。
そのため、論理的思考やデータ収集・解析には慣れている。
プログラマーとして、一見規則性がないものから、ある種の規則性を見出すような訓練も積んできた。
それが今の研究に役だっていると思う。


2011年の東日本大震災が起きた翌年には、Twitter上で「宏観レンジャー」というプロジェクトを立ち上げた。
宏観現象の報告をツイートしてもらい、それを自動的にフォロワー全員で共有できるという仕組みだ。


1995年の阪神淡路大震災では、犠牲者・行方不明者が6,437人だった。
2011年の東日本大震災では、約2万人の犠牲者・行方不明者が出た。
日本のように科学的・経済的な「先進国」でも、地震や津波の被害でこれほど多くの犠牲者・負傷者が出てしまった。
現代の先端科学をもってしても、地震予知は困難だとされ、根本的な対策がないまま現在に至っている。






ラドン濃度グラフ:札幌観測点
ラドン濃度グラフ:市川観測点
ラドン濃度グラフ:広島観測点
『RadGraph - 大気中ラドン濃度グラフ集』より


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