防災三昧 by 地震前兆ラボ - 地震前兆研究家の百瀬直也による地震予知・予測・防災情報

地震前兆研究家の百瀬直也が地震予知・予測・前兆現象・防災など災害関連情報を提供するWebサイト&ブログ。

スポンサード リンク

【イタリア地震】M6.2の地震は「人災」?また逮捕者が出る?~なぜイタリアで大地震が多いのか?

スポンサード リンク

昨日2016年8月24日3時36分(現地時間)にイタリアでM6.2の地震が発生したことは、下記の記事で書いた。


tankyu.hatenablog.com


下記のGoogle Earth震源マップのように、余震が多発しているが、ごく狭い範囲内に集中しているため、地図をかなり拡大表示しないと1つの点にしか見えない。


f:id:nmomose:20160827003858j:plain

死者は250人以上

この大地震による死者は、25日までに250人に達した。
被災地では、強い余震が続く中を、救助隊が捜索を続けている。


この地震は、まだ未明の3時36分に発生したこともあり、就寝中の人が大半を占めていた。
特に被害が大きかったアマトリーチェ(Amatrice)では、193人の死亡が確認されている。

地震は人災?

2009年のラクイラ地震の歳も、近隣の都市ラクイラ(L'Aquila)で300人が死亡した。
人口の少ない地域で、何故これほど多くの人が犠牲になったのかという疑問の声が出ている。


この時も、地震に対する脆弱性が問題視された。
今回の地震でも、新たな災害への備えは十分とは言えなかった。


地元検察当局は、甚大な被害が出たことについて、「人災」として罪を問うべき人物がいないかどうか、捜査を開始する方針だという。


死者が出た大災害のことだから、決して笑ってはいけないけれど、お国柄の違いかな。


ラクイラ地震は、2009年1月から4月にかけてイタリア アブルッツォ州ラクイラ県のラクイラ付近で発生した群発地震だった。
その終盤の4月6日3時32分には、M6.3の大地震が発生し、死者300人以上という大きな被害が出た。


ラクイラの検察当局は、地震の危険度を判定する国の委員会が地震発生前の3月31日に大地震の兆候がないと判断し、記者会見で発表したことが被害拡大につながったとして、過失致死の疑いで捜査を開始した。
安全宣言を出した委員会メンバー7人(学者5人を含む)は過失致死でラクイラ地方裁判所に起訴され禁錮6年の実刑判決が出された。
だが、二審では証拠不十分を理由に一転して科学者6人に対して無罪判決が出された。

震源は内陸地震の多発地帯

今回の地震は、イタリア半島を縦断するアペニン山脈沿いの内陸部で発生した。
この周辺は、北側のユーラシアプレートと南側のアフリカプレートがぶつかり合う地帯だ。
また東西の海底の動きも非常に複雑で、地震の多発地帯として知られる。


このため、イタリアはギリシャやトルコと同様に地震多発国であり、古代・中世以降の地震被害の記録が数多く残されている。
イタリアで地震が多いのは、前述のようにユーラシアプレートとアフリカプレートの境界部分にあたり断層が多いためで、地質構造が日本以上に複雑で、単純なプレートの沈み込みなどの理論では説明が難しい。

イタリアの活断層

昨日の記事ではイタリアの活断層を示すマップを紹介した。
ちょっと不鮮明だったので、別のデータを探してきた。
赤色で示されているのが、活断層だ。


この活断層マップに、2009年のラクイラ地震と昨日の地震震源を書き入れた。
フリーハンドで位置決めしているので、震源の位置は不正確だ。
あくまでも参考までに。


f:id:nmomose:20160827011618j:plain


両者の震源を見ると、かなり近いところで起きていて、同一の大きな活断層帯の中の別の活断層が動いた結果の地震なのだろうか。


こうしてみると、細長い長靴のようなイタリア半島は、多数の活断層が貫いていることがよくわかる。
日本も他人事ではないが、まるで地震の巣の上で暮らしているようなものだ。

引っ張る力が働いて断層が動いた

USGSによると、今回の地震は北東−南西方向に引っ張る力が働いて断層が動く「正断層型」とみられる。
東京大地震研究所の纐纈(こうけつ)一起教授(応用地震学)は、毎日新聞8/25の記事で、「山脈に並行するようにたくさんの活断層があり、その一部が活動したと考えられる」と語る。


更に「中部では大きな地震があった1984年以降、地震回数が増えており、活動期に入った可能性がある。今後も警戒する必要がある」という。


この地震から、日本でも多くを学ぶことができるだろう。
このブログでは今後も、その関連のことを少しずつ紹介していきたい。


首都大地震 揺れやすさマップ

首都大地震 揺れやすさマップ

なぜ新耐震住宅は倒れたか

なぜ新耐震住宅は倒れたか

「防災三昧」ブログを立ち上げます

昨日、派遣の仕事をしている最中に、降りてきた。
やはり「探求三昧」ブログで地震も何もかもというのは少々無理がある。
というわけで、「防災三昧」ブログを新規開設予定です。
開設予定は9月1日(わかりますよね)


※寝室にタンスなど高い家具など置いていたら危険です。
うちの寝室には、まったくない。
揺れの大きさによっては耐震金具などは役に立たないかもしれない。
阪神淡路大震災だったか、大型テレビが横に飛んできたとか。
この機会に、再度チェックしてみてください。


いつも書いているように、物事には優先度がある。
「帰宅困難」や「食料備蓄」→「耐震構造」→「地盤の強弱」
避難所で餓死した人って、今までいました?
あまり枝葉のことでエネルギーを消耗しすぎないようにしたいものです。


https://www.instagram.com/p/BJjWrvcBrzq/
【愛弥美】おはよ。Mornin'



ラドン濃度グラフ:札幌観測点
ラドン濃度グラフ:市川観測点
ラドン濃度グラフ:広島観測点
『RadGraph - 大気中ラドン濃度グラフ集』より


Copyright (C) 2016-2017 Naoya Momose. All Rights Reserved. Email